はじめまして、シンシアです。
今回は私が週末で読ませて頂いたカクヨム作品をいくつか紹介したいと思います。
前回までは一作品をじっくり紹介?というか長文のファンレターのように書いていきましたが、今回は試しに形式を変えてみます。
私の趣味嗜好の都合で百合・GL関連のものがほとんどです。
では、よろしくお願いします。
大好きな人の為に綴る歌は
sayaka様の
「恋の歌と愛の歌と」です。
作者様の概要には短歌をテーマにした作品だとあります。
主人公が恋人に短歌で愛を歌ってほしいと言われ、
困り果てる様から物語は始まるのですが、
この書いては消してを繰り返し困り果てる様子がとても尊いのです。
誰かの為の創作というのも美しさがありますよね。
とにかく心情の描写が丁寧で、読んでいく
うちに主人公を通して恋人の映像がパァーっと頭の中で広がっていきました。
少ない文字数の中でこんなにも二人の姿を魅力的に描けてしまうのは凄いですね。
もう二人のことが大好きになってしまいました。
私が特に好きなところは、一人で短歌を考えている時には全然進まないのですが、恋人を目の前にした瞬間に言葉が溢れ出すところです。
物語の最後で主人公の名前が明かされるのも大好きです。
この演出はとてもドラマチックです。
タイトルも良いですよね。
「恋の歌と愛の歌と」。うーん!沁みます!
先輩との秘密の時間、驚きのラストシーン
葉名月 乃夜様の
「夏奇譚」です。
高校生の夏休みに暇を持て余した由花が学校で先輩に出会うところから物語は始まります。
ですが、この先輩には謎があります。
その謎は物語が進むにつれて明らかになるのですが……
シチュエーションが素敵なんです。
夏休みに怪しげな上級生と二人きりの教室で過ごす時間。
お互いが暇人という共通点で始まる物語。
もう出だしから最高です。
話のテンポが良いのでスラスラと読めてしまいました。
徐々に先輩ってもしかして……と思わせる表現が素晴らしいです。
由花が先輩のわがままに応えていく中で繰り広げられる会話が好きです。
少しドライな感じがありつつも「しょうがないなー」という感情も感じさせるセリフが素敵です。
もちろん二人の関係性も素晴らしいのですが、先輩の正体と共に向かう最後のラストシーンが本当に素晴らしい。
これからの二人を想像させるような終わり方が好きでした。
幸せになってほしいよ!
五菜みやみ様の
「私を見て」です
姉妹(スール)制度という上級生が下級生と姉妹の契りを結ぶことでできるという設定をテーマにした女学園モノです。
もう好きです。この設定だけで虜になってしまいました。
姉妹(スール)
上級生(フルール・スール)
下級生(ブトン・スール)
十字架(ロザリオ)
この振られているルビ。見るだけでテンション上がりますよね!
大好物です。
主人公の友達と憧れの上級生が姉妹制度を交わしてしまうのですが、主人公はその上級生に想いを寄せているのです。
十分切ない展開ですが、主人公にはどうしても憧れの上級生に想いを告げることができない理由があるのです。
もう切なくて堪らなくなりました。
好きだと想いを伝えれば、とある理由により大好きな人のことを傷つけてしまうかもしれない。
好きな人の幸せを願い続ける主人公の姿がとても美しいのです。
お願いだからこの子のことを幸せにしてくれる、この子のことを選んでくれる素敵な上級生が現れて欲しいよ!と願いながら読んでしまいました。
このもどかしさと葛藤を表現するのがとても上手で物語に引き込まれました。
本当に健気で愛らしい主人公が大好きです。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回の形式はどうだったでしょうか。
難しい言葉は使えませんが、私の気持ちを受け取ってもらえたのなら嬉しい限りです。
是非、作品が気になった方は読んでみてください。
最後になりますが、
sayaka様、葉名月 乃夜様、五菜みやみ様。
素晴らしい作品をありがとうございました。
ではまたの記事でお会いしましょう。シンシアでした。
↓ 以下作品のリンクです。紹介順です。